8人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
３塁ランナーは峻がモーションに入った瞬間にホームに向かって走り出した。
と同時に打者は峻が手からボールを離した瞬間にバットを横にした。
岩山:「スクイズだ！！」
峻のボールはストライクゾーンを大きく外れ、岩山のミットにしっかり収まった。
岩山は警戒していた。
岩山:《初球スクイズって、あっちの監督どんだけ焦ってたんだよ！
普通一球外すの分かるだろ！》
ホームとサードの間に挟まれた月青ランナー。
岩山:「片宮！【かたみや】お前はそのままサードにいろ！
峻！何つったってんだ！お前、間入れ！」
峻:「あっはい！」
峻はボールを受け取りサードとホームの間に入って、ランナーを刺そうとした。
ランナーはホームに走った！
岩山:「峻！ホームだ！俺に投げろ！」
峻:「点なんてやってたまるか～！！」
峻は岩山めがけて思いっきりボールを投げた！
雪也:「しゅ、峻ちゃん！？」
ボールは大きくそれ、ファールネットに当たった。
岩山:「あのバカ！」
岩山は急いでボールを取りに行く。
雪也:「ど、同点…」
なおもランナーがホームを狙って来る！
峻は呆然とただ立っている。
それを見かねたファーストの坂口【さかぐち】は急いでホームに入る！
岩山:「逆転なんかさせてたまるか！！」
岩山は取ったボールを素早くホームに投げた！
きわどいタイミング…
審判:「…アウト！」
部員全員:「あぶねぇ～！！」
峻:「同点…どうてん…」
峻はまだ呆然と立っていた。
最初のコメントを投稿しよう！