8人が本棚に入れています
本棚に追加
三池:「こりゃ参ったなぁ~」
《峻…
でもまだ終わったわけじゃ無い!
もう点はやるな!》
部員:「くっそ~峻ヤバいんじゃないの!?」
岩山が峻に歩み寄った。
岩山:「大丈夫だ!一点ぐらいどうって事ないさ!まずは、おい!峻聞いてるのか!」
峻はずっと一点の視線を外さない。
峻:「コ、コワイ…」
岩山:「峻!!」
峻の頭を叩く!
峻:「うっ、いって~!なんすか先輩」
岩山:「お前に言ってんだよ!!」
峻はビックリする。
岩山:「一点取られてマウンド下りるなんて言ったら許さないからな!!
お前が作ったピンチだ!!
お前が抑えるんだよ!!!」
峻:「ハッ!!…岩山先輩。分かりました!抑えます!」
岩山:「後、1アウトだけだ!後はお前次第だからな」
峻の肩を軽く叩き、マウンドから下りて行った。
三池:《2アウト、ランナー1、3塁。
投げるんだ峻!!》
峻:《抑える!!でもやっぱ怖い!!!でも抑えなきゃ俺は、俺は…》
「プレイ」
…絶対抑える
「シュッ!」
「ストライク」
部員:「頼む頑張って切り抜けてくれ!!」
三池:《次の回、俺達は4番からだ、絶対抑えるんだ!》
「シュッ!」
「ストライク」
峻:《もう、取られない!》
部員全員:《頼む!!峻!!!》
雪也:《峻ちゃん!約束守って!!》
峻は今まで通りモーションに入った…
ただ、手の汗を拭く事以外は。
峻:「これで終わりだ!!!」
指からボールが離れた
「キュッ!」
「ボトッ!」
その場にいた選手、監督、観客、審判、実況解説者、視聴者…
予想外の事に数秒、何が起こったか解らなかった。
審判:「ボ、ボーク!!
ランナーテイクワンベース!」
どのランナーも1つ先の塁に行く。
逆転サヨナラ負け。
最初のコメントを投稿しよう!