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昔々、ある村にお爺さんとお婆さんがくらしていました。
お爺さんが山でしばかりをする間、お婆さんは川へ行きました。
お婆さんが川で洗濯をしていると、大きな桃が上流から流れてきました。
お婆さんは桃をお爺さんと食べるべく、家に持ち帰ることにしました。
「お婆さんや、こんな大きな桃どうしたんだい?」
「洗濯をしていたら流れてきました。」
「そうか、じゃあ割ってみるか。」
パカ!っという音とともに、中から子供が生まれました。
「こりゃ驚いた!中から子供が生まれよった。」
お爺さんとお婆さんは、その子供を育てることにしました。
「お爺さん、この子の名前は何にします?」
「そうだな、桃から生まれたので桃太郎と名付けよう。」
桃太郎はお爺さんとお婆さんに育てられ、すくすくと大きくなりました。
ある日、
「お爺さん、お婆さん、私は鬼ヶ島へ、鬼を退治に行ってきます。」
と、桃太郎が言いました。
お爺さんとお婆さんは桃太郎を止めました。
「桃太郎待ちなさい、なぜ、平和に暮らしている鬼たちを退治しにいくのです。」
「復讐です。私は角がないと理由だけで桃の中に閉じ込められ、山に捨てられた鬼なのです。」
桃太郎は、鬼ヶ島へと旅立ちました。
鬼達への復讐のため…
桃太郎は復讐を果たすでしょう。
自分を異端のものとした鬼達へ…
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