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出 逢 い の ち
君 が 好 き
そ れ が
僕 の 世 界
∮
カラフル
序章
金色の空にはまるで小さな白い綿飴が浮いている。
少年の周りは緑の楽園。
ただ暖かく
ただ眠くなる楽園
小鳥の囀りはまるで天使が囁きかけてきているように思える。
この光は太陽だろうか 少年を照らし声にならない言葉で語りかけている。
神風が同時に起こる。
なんて素敵な風なのだろうか、人はその風に乗って天から舞い降りる
死として幸を受ける
それが一番幸せの姿なのかも知れない
そこに寝転びながら彼は空を見上げる
美蝶は彼の周りを優々と飛び
そして優しい光に変わる
優しい光はやがて闇に変わろうとも屈指ず
風は草原を揺らしながら、少年の紅い髪を靡かせた
は髪をかきあげると少年は少し面倒に立ち上がる。
欠伸を一度してから背伸びをする。
もうすぐ闇がやってくると言うのに
彼の心は晴れている。
吹き付ける風は彼を優しく包み、
まるで親のように少年を癒す
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