被写体

15/15
前へ
/155ページ
次へ
「ならさ…撮ってみない?」 「えっ?」 突然の亮平からの提案に詩織が驚きの声を上げるが、すぐに平静を取り戻す。 「いいの?」 詩織からしたら自分から頼もうかと考えていたことだったので、詩織の中ではすぐに答えを出して亮平に確認すると、亮平も「構わないよ。いつにする?」とあっさりと了承をする。 「じゃあ…今週の日曜日の午前中でいいかな?」 「ん、わかった。よろしくね」 「うん。よろしく」 そして日曜日の午前10時に学校で会うことを確認すると、二人はそれぞれが違う講義室に向かって歩き出す。
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加