始まり。

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かえで「ちゃんとご飯を作るお手伝いとかしてるよ」    つまみ食いをするために台所を徘徊するのは、手伝いとは言わないんじゃないかな?  と、言おうと思ったがやめておこう。  せっかく来てくれたんだし、わざわざ不機嫌にさせることはない。  ……と、言うより怒りの鉄拳を、朝っぱらからくらいたくない。   純一「冗談だって。まぁ、すぐに仕度するから上がって待ってな」   かえで「うん」     『ジャ━━…』  う~っ、冷たい。暖かくなって来たとはいえ、まだ朝の水は冷たく、顔を洗うと一気に引き締まる気がする。 『キュッ』  
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