始まり。

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 で、そんなこんなで親父達が家を出たのが昨日のこと。  今日からこの家にいるのは俺一人だけ。ぞくに言う俺の城だ。  気楽気ままな生活をおくれる反面、家事を全て一人でやらなければならない。    うれしいような、うれしくないような、複雑な気持ちだ。  そうだ、だからいつももより目覚ましを30分も早くセットしたんだっけ。   かえで『じゅんくーん! 冷蔵庫の中なにもないよー!』    二階の部屋に戻り制服に着替えをしていると、下からかえでのこえがした。    そういえば、お袋が冷蔵庫の中をあらかた片付けてったな。  必要なのは後で買いなさいってことで。    
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