130人が本棚に入れています
本棚に追加
裕司は逆襲とばかりに、俺の持ってる答案を取り上げようとする。
純一「別に大したもんじゃないよ」
こういう時の裕司のしつこさは折り紙つきだ。俺は無駄なことをしないで、裕司にみせた。
裕司「……ち、俺より○が多い。俺に内緒でガリ勉してやがったな」
純一「俺を悪の道に引っ張り込むヒマがあるなら、勉強した方がいいぞ」
そう、裕司ときたら、ゲーセンだの映画だの怪しいDVD鑑賞だのしつこく誘って、俺の成績を落とそうと画策してたのだ。
でも結局、裕司ひとり、悪の誘惑を断ち切れなかった次第。
裕司は明らかに自分のエネルギーの振り分け方を間違ってる人間だとも思う。
最初のコメントを投稿しよう!