3月1日(学校、午前)

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まぁ、そういう俺の点数も平気点よりちょっとオマケがついてるくらい。今回、平均点が高いみたいだから、ぱっと見、格好はついてるけど、実のところ、大したことがなかったりする。  しかし裕司は案外悪くない点数にどうでもよくなったのか、一応、自分の答案をキレイにたたみつつも、それをぞんざいにカバンの中に突っ込んだ。 裕司「ま……いいや。人生勉強がすべてじゃねぇしよ」 純一「まぁ、それはそうだけどね」 裕司「人生のキモはいかにして、かわゆい女の子を捕まえるかだぜ」 純一「それは違うと思う」 裕司「………」 純一「んだよ?」  俺のツッコミが気に入らなかったのか、裕司はなにか言いたげに俺の顔を見つめた。
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