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そんなことを考えていると、扉がわずかに開いた。
その隙間から覗き込むようにして顔を出してきたのは、よく知った顔だった。
純一「…かえで、か?」
かえで「あれれ、?じゅん君。なぁんだ、起きてたんだ」
目が合うと、かえでは安心したように微笑んで、ピョコンと中に入って来た。
かえで「おはよー。何度呼んでも返事が無いんだもん心配しちゃったよ。」
篠原(しのはら) かえで。
隣に住んでいる一つ年下の幼なじみ。
かえでの家とは家族ぐるみの付き合いがあって、物心つく前から一緒にいることが多かった。
一人っ子だった俺にとっては、妹みたいなものかな。
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