引キ摺ル音

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             暗い道がまっすぐ続いていく。              明かりは、今にも切れてしまいそうな街灯と、不気味に光る月だけ。              流石に、今の時間帯だと。              数分前の自分を恨みながら、コンビニへの道を小走りで急ぐ。              蝉はまだまだ求愛を続けている。             
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