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「ありがとうございましたー」
紅茶とカップ麺を入れたビニール袋を下げ、国道沿いを歩く。
「今日も……なんてないよな」
その時、電柱の側に枯れた花束とまだ中身の残る紙パックの紅茶を見つける。
この紅茶……昨日僕が買ったのと同じ………
今朝見たら……無くなってたけど……いや……まさかな。
ズッ…ズズッ…ズズッ…
行き交う車のエンジン音が、後方の何かを引き摺る音をかき消した。
引キ摺ル音 完
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