ヨカッタノニ

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             午後六時。              辺りはすっかり闇に包まれ、バンのヘッドライトの閃光が黒を切り裂く。              フー、フー、フー。              Kの鼻息は荒らさを増す。              自慢のテクニックは何処へやら。              ヘアピンをノロノロノロノロ。              「進む と 死ぬ よ」              はっきりと、俺の耳はかすかな声を聞き取った。             
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