家出

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一階に降りた俺は急いでトイレに向かった。用たしじゃない。逃亡の為だ。確かに野次馬がうじゃうじゃ居る。しかし集中している所は俺の部屋辺りだ。 トイレは真逆なので野次馬が集中していない。俺は叔母と叔父にばれないようにトイレに向かった。 トイレに入り鍵を閉めトイレの窓を開け飛び降りた。すると目の前に流俄が居た。流俄も驚いている。鉢合わせだったらしい。 「流……俄……」 「……」 「まさかお前に見つかるとはな……」 「早く行け!」 「えっ!?」 「目障りなんだよ!俺はお前の事は嫌いだ!あっち行け!」 流俄は歯をくいしばっている。俺はこのまま逃げた。流俄にとって出来る事は見逃すしかなかったのだ。 --ありがとう、流俄-- 俺は涙を流しながら走った。
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