23人が本棚に入れています
本棚に追加
一階に降りた俺は急いでトイレに向かった。用たしじゃない。逃亡の為だ。確かに野次馬がうじゃうじゃ居る。しかし集中している所は俺の部屋辺りだ。
トイレは真逆なので野次馬が集中していない。俺は叔母と叔父にばれないようにトイレに向かった。
トイレに入り鍵を閉めトイレの窓を開け飛び降りた。すると目の前に流俄が居た。流俄も驚いている。鉢合わせだったらしい。
「流……俄……」
「……」
「まさかお前に見つかるとはな……」
「早く行け!」
「えっ!?」
「目障りなんだよ!俺はお前の事は嫌いだ!あっち行け!」
流俄は歯をくいしばっている。俺はこのまま逃げた。流俄にとって出来る事は見逃すしかなかったのだ。
--ありがとう、流俄--
俺は涙を流しながら走った。
最初のコメントを投稿しよう!