病魔の序章

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「そ、そうなんだ…」 私はすごく動揺して、そっけなく返事をした。 母が言った病名は何度か聞いたことがある。 テレビとかで特集されてしまうような難病だ。 涙が出そうだった。 でも人前で泣くのは私のプライドが許さない。 一生懸命涙を堪えた。 母は全てを話し終えると家路を走った。 「あれ?買い物は?」 「ん?何のこと?」 冗談混じりにそう言われた。
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