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でも、会えなくても、話してくれなくても、俺は電話をしたくない。
電話をしたとしても出てはくれないだろう。
俺は留守電にありふれた言い訳を残したくない。
それにあれは冗談なんかじゃない。
ただの男友達、幼なじみからはさよならするきだから。
もうこのままの関係じゃ嫌だから。
どうしたら俺の本気をわかってくれる。
もしかしたら、あぁしたらわかってくれるだろうか・・・。
テニスの試合でも滅多に見たことのない、やることのないあれの意味をあいつは知っていただろうか・・・。
でも、もしかしたら伝わるかもしれない。
わかってくれるかもしれない。
そのために俺は染めた髪を素の黒に戻し、コンタクトを外し眼鏡をかけた。
次の日、学校に行ったら、もちろん女子が騒いだ。
前のスタイルがいいとか今のスタイルがいいとか言っているのを気にも留めずにクラスに向かう。
いつものように席について授業を受ける。
教室に行ったとき響は驚いていたな。
周りが騒がしいまま一日の授業が終わり、放課後になる。
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