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「ねぇねえ、響。今日は空いてる?」
「うん。空いてるけど・・・。」
「じゃあさぁ、カラオケ行かない?」
「いいね。のった。」
「待った。」
「あっ、藤岡君。」
「・・・。」
「響。今日部活に顔出さなくてもいいから、部活が終わったら、俺と会えないか?」
「・・・無理だよ。」
「用事でもあるのか?」
「だってほら・・・。」
「あたしはいいよ?」
「え・・・。」
「じゃあ、部活が終わるまで待ってろ!」
「ちょっと。」
「藤岡、大事な話があるみたいだね。今日は諦めるわ。響。」
「え。」
「待ってろよ。いつもの場所で部活終わったらすぐにいくから。」
「・・・。」
俺は、それだけ言って部活に急いだ。
部活にはぎりぎり間に合った。
そしていつものように練習が始まっていつものように女子が騒ぐ。
俺は気にしなかったが。
俺の頭の中にはずっと響のことだけがいた。
自分が告白してから、もっと考えるようになっただろう。
あれこれ悩んでめまいがするときもあった。
眠れなくて大変だ。
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