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「なんでよー。」 「お前みたいな怪力女なんかに手加減なんてしたら・・・。」 「なに?負けちゃうって?」 「んなわけねーだろ。」 「じゃあ、やってみる?」 「あぁ。いいぜ。」 「それより怪力女って何よ。」 「言葉のとおりだぜ?」 「あたしのどこが!!」 と、響に殴られる。 「イテッ、そういうところが怪力だっていうんだよ。」 何て言うが全く痛くない。 やっぱり女だから。 俺はそれをわかっていてどうしてこんなことを言ってしまうんだろう。 「絶対勝つ!」 「ムリムリ。」 「勝つもん!!」 頬を膨らませて怒るところもかわいかったり。 「手加減なんてしないからな。」 「いい!!」 って言ったって手加減をしてやらないと全く試合にならない。 響は、俺が手加減してやっていることを知らないだろうな。 掃除が終わってコートに向かう。 室内コートにはもう部長達が来ていた。 それと、レギュラーのファンや、響のファンの男子も・・・。 響自体は、自覚ないようなのだが、他の男子から響はモテている。 結構勝ち気な性格をしているが、好きな人が出来たらどうなるんだろうという興味本位の奴もいるようだった。
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