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「今日も、ボールに気をつけて練習見るんだよ?」
「うん。じゃあね。藤岡君。」
「じゃあね。」
響は、俺が他の女子とはなしているうちにボールの箱を取りに行っていた。
「あれっ、話もうすんだの?」
「部活中だから、そんなに話できねーよ。」
「そうね。」
「・・・。」
もう、いつものことだから慣れたのかもしれない。
いや、俺のことなんて気にしてないかもしれない。
俺が他の女子とはなしていても、いつも通りで本当は妬いてほしかった。
俺はいつの間にか響のことが好きになっていた。
響はどう思っているかわからないけど・・・。
俺は響が他の男子と話しているのがすごく嫌だった。
「ふぅ。」
「拓斗君。はい、タオルとドリンク。」
「ん?ありがとう。」
「今日も結構ハードだね。大丈夫?」
「さっきまで、辛かったけど君を見たら疲れなんて吹っ飛んじゃったよ。」
「そう?」
「うん。」
「このあとも頑張ってね。私ちゃんと見てるから。」
「あぁ。ありがとう。」
「じゃあ。」
「うん。」
「・・・そんなに元気があるなら、もう1セットやる?」
「響!!」
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