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「なんてね。今日は本当にハードだよね。」
「おまえがやったらすぐにへばるだろう。」
「そんなことないもん!」
「そうか?」
「私、結構体力には自信あるけど?」
「さぁ、どうだかな。」
「もう。」
「さて、休憩が終わりだ。」
「えっ、もう?」
「あまり、休ませすぎるのもダメだから、軽く動いておかねぇとな。」
「そう。」
「もう少しで終わるから帰る準備しておけよ。」
「え、うん。」
俺は、他の女子には優しい言葉をかけることができる。
でも、今日を目の前にすると、どうしても余計なことばかりしか言えない。
それで、今の今まで告白が出来ないでいた。
大事な話はいつでも出来る。
帰りは二人きりで帰ることが出来るから。
それなのにいつでも出来たのに・・・。
どうして言えないのか・・・。
この関係を越えたくても、崩したくない。
そんな気持ちがあるから少し臆病になる。
でも他の男と話しているのを見るといつか本当に誰かに取られてしまうのではないかとあせる。
そうでなくても、響はモテるのに・・・。
いつでも、そばにいることが出来るわけじゃないのに・・・。
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