悲しい現実

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中学校入学式の日 『おはよう~』と信也は起きる その時、重い荷物を持って玄関から出て行く父の姿……… 目の前に 母の悲しい姿 弟は寝ているようだ 凄く緊迫とした空気だ。 母が信也に気づく 『あら。おはよう……朝ごはん作れないから学校の途中でなんか買ってって』と母 『今日は、入学式だよ……』と信也 『そ・そうだったね。早く着替えなさい』と母 信也は気づく 両親が離婚した事を…… でも言えない何故なら悲しいからだ 家の中が慌ただしくなり弟が起き出す 『おはよう』と弟 皆無視して準備に取りかかる 人生の中で一番忙しい日だった 入学式が終わり家に帰ってきた テーブルに母と弟が座っていた 『信也……座って』と母 信也は黙って座った 『お父さんとお母さん……離婚したの…』と母 『そうなの⁉お父さん何処に行っちゃったの?』と弟は泣き出す 『分かってた…』と信也 『お父さんに会えないの……。信也……気づいてたのね?』と母 『仕方ないさ。今は今日を生きよう』と信也は言い 『お母さん……介護士…ホームヘルパーになるの』と母 『分かった』と信也はそれから黙った
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