悲しい現実

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信也は 三年間 部活に専念しなるべくお金を使わないようにした。 部活を引退して勉強に励んだ 私立高校が受かり母と弟に喜ばれた また悪夢が起きる 月が立ち 無事に中学の卒業式が終わり… 母と弟の姿が無かった。 友達と遊ぶ約束があったので気にせず遊びに行き 夜10時過ぎに帰宅‼ 『やべぇ。ビンタかなぁ』と信也は思い鍵を開け恐る恐る玄関を開けた 暗い部屋で凄く煙臭く電気を付けたら 目の前に 母と弟が変わり果てた姿で倒れている‼ 即救急車を呼び警察も来た 数時間後 母は帰らぬ人となった。 弟は意識不明の重体 信也はずっと病院で寝ていた 母の友達が来て 『昨日、会社が倒産したの…』と言って泣いて帰ってしまった 次の日の朝、警察が来て通帳を渡された 『300万円入っている』と言われ警察も帰っていった 葬式も終わり 春休みずっと引きこもり状態だった信也に一本の電話が入った 『川田信也君ですか?弟さんが目覚めました』と看護師 『わかりました‼直ぐに行きます💦』と信也‼ 病室に吹っ飛んだ‼ 誰もいなかった 『弟さんに、母の話したら泣いて 『屋上に行ってくる』って言って行きましたよ』と看護師 『わかりました』と信也は走っていった 屋上のドアを思いきり開けた 裸足で屋上隅っこでたっていた弟が居た 驚かそうと思ってゆっくり近づく信也 弟が急に柵を越え スッと消えた 信也は走って屋上から下を見下ろした 弟の姿が駐車場に止まっていた車の上に血だらけになって倒れていた。 凄い音に気付いた草むしりした看護師が近づいて悲鳴をあげた 『そ・そんな』と信也は失神する
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