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「…………」
「…………」
久しぶりのオフの日。
悟はサングラスと帽子をかぶり街で買い物をしていた。
そしてその様子をサングラスと帽子をかぶり新聞紙を読みながら電柱に隠れる男の姿があった。
スタスタスタ…ッピタ
スタスタスタ…ッピタ
悟が歩けば男も歩き、悟が止まれば男も止まる。
(…まさか?)
悟は嫌な予感を覚え携帯を取り出した。
そして悟は携帯の電話張から『佐山 勇二』に合わせ着信ボタンを押した。
-ピーロピロリー-
どこからともなく流れる着信音。
と同時に男が慌ててカバンを探りだした。
それを見ていた悟は不安の表情から怖いくらいの笑顔に変え男の元へと近づいた。
「オイッ!」
悟が勢いよく呼ぶと男はビクついた。
「ワターシ決シテ怪シイ者デ…」
「黙れ。」
悟は男のサングラスと帽子をバッと外した。
「なにやってんの佐山さん?」
「………スミマセン」
勇二は小さく謝ると「どうしても心配で見守ろうと思って…」と答えた。
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