守るべき人

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「馬鹿じゃないの?それにあんなのただの嫌がらせに決まってるだろ?」   「しかしあんなの嫌がらせのレベルじゃ…」   「黙れ!とにかく俺は一人で買い物したいんだよ帰れ!」   悟は勇二を突き放しズカズカと歩き始めた…その時   「悟止まれ!」   勇二の大声に悟はビックリしてつい足を止めた。   ガッシャーン   その瞬間、2・3メートル前に長方形の物体が落ちてきた。   回りはザワザワし始めた。 よく見るとそれは店の看板見たいな物だった。   「悟さん大丈夫ですか?」   「あぁ…なぁさっきお前…」   「悟止まれ!」 なんで呼び捨て? 悟は不思議だった。   「大丈夫ですか?」   それを聞き出そうとした時、その店の責任者らしき人が現れそれが出来ずじまいになった。   「はい、この様子だとどうやら怪我人もいませんね。」   確かに野次馬はたくさんいるが、その中に苦しむ人や助けを求める人はいなかった。   「本当にすみません!先日ちゃんと点検したばかりなのに…」   「…点検?」   「はい、看板についてるナットやワイヤーも全部…」   その話を聞いた勇二は怖いくらい真剣な顔をしていた。
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