壱本目の蝋燭

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「せっかくの旅行なのになぁ~😞💦」   電車の窓に雨があたる。 3連休を利用して彼女と1年振りの北海道旅行。去年はツアーでみんなが居たけど、今年は二人きり💓 彼女は無邪気に「やっぱりラーメンは外せないよね😆」 そんな笑顔を見たら天気が悪いのも忘れる😋   ふたつ離れた前の席に少し頭のハゲた男性が進行方向とは逆向きに一人で座っていた。でも、なんか変だ💦電車は微妙に揺れているんだけど、その男性の揺れ方が変なのだ。ようするに、電車と一致しない揺れ方なのだ。 「後ろのオトコの人って、なんか変じゃない?」 「ん?うしろ?」 彼女が左手を背もたれに手を掛けて首を伸ばす。 「少しハゲてる😏ニャ」 「そうじゃなくて😅揺れ方」 「だって、電車が揺れてるんだから揺れるのは普通でしょ?」 彼女は素っ気ない顔で向き直った 「ん~💦何が変なんだろ」 オレも上手に説明が出来なくてイライラしてた。 そんなオレを見た彼女は「もう😡」と言って、また後ろを見た 「ん?なんか変だね😓」 「だろう?」 少し無言になった彼女が異変に気付いた 「……動いてない…💧」 「揺れてるよ😅」 「違うの‼浮いてるって感じなのよ‼」
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