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「浮いてる?」
「そうよ‼」
言われてみて納得した。たしかに揺れているのだが、揺れ方が不規則で、まるで風船のようなのだ。
「あっ‼」
「でしょう?」
得意気にオレを見る彼女は笑顔を見せた😁。が、一瞬で凍り付いた…
「なんで浮いてるの😓?」
「…」
「…」
沈黙が二人を包む…
彼女が堰(せき)を切ったかのように「別の車両に移ろうよ💦」
しかし、ココは最後尾の車両なのだ。
移る為には男性の横を通らなければならない。
周りを見渡しても、この車両には自分達しか居なかった。
「よし❗移ろう」
オレは彼女の手をギュッと握り締め、バックを持って席を立ち上がる。
だが、なかなか足が前に進まない💦
一歩、また一歩とゆっくり歩きだす。
その座ってる男性に近づくにつれ、彼女がオレの腕にしがみつく。
その席の横を通る時に、その男性に声を掛けられた。
「…あのー…」
ビクッとしたオレは
「はい💦💦💦」
と、オトコの顔をつい見てしまった。まるで生気が失われた顔だった。
次の瞬間、そのオトコは
「僕の事、見えるの?」
彼女と二人で次の駅で降りたのは言うまでもありません。
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