迷子

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私が家に帰ると見慣れない白い猫がいました。 オッドアイって言うんだっけ?左右の眼の色が違うヤツ。 その子はビー玉みたいな水色と、月みたいな黄色の眼だった。 可愛い~本当に可愛い子。 「どうしたの?拾ったん?」 ママさんに話し掛けたけど返事はなし。 「ねぇってば!」 でもママさんは知らん顔。 きっと自分で拾ったのに、しらばっくれる気なんだろうな~って思ったから、私も敢えて聞かなかった。 夕食を食べながら何気なく。 「あの白い子どうしたの?」 と聞いてみた。 「クーちゃん?」 まだしらばっくれてるよ…。 勝手にシロンと名前を付けシロンと遊ぶ。 「お姉ちゃん…何してんの?」 「アンタ、何してんの?」 妹とママに痛い目で見られました。 「シロンと遊んでる」 と、私が答えると妹もママもおかしな顔をして、首を傾げてました。 「大丈夫?」 いまいち状況の理解が出来ず、シロンの説明をする。 「何が見えてんの?」 ほぇ……(・・?) 見えてないの……? 「ここにシロンが……」 私が言ってもママも妹も、頭の上に『?』って感じ。
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