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空が青い……。いい天気だな…。
礼「もしも~し。比菜ちゃん?上原比菜さ~ん?」
目の前で誰かがアタシの顔を覗いてる……。
失礼な奴だな……。
パチンッ!
また誰かがアタシの顔の前で、今度は手をたたく……。
礼「お~い!比菜ちゃ~ん、戻ってきて~💦」
我にかえる。
比「はっ!ゴメン、ぼ~っとしてた…」
礼「ぼ~っとしすぎ!せっかくお買い物しにきてるのに!」
比「ゴメン、ゴメン💦」
礼「あ、もしかして、山瀬クンのこと考えてた~♪?」
比「え゙っ!違う違う!そんなんじゃないよ!」
礼「ふ~ん」
山瀬のことじゃない。
アタシは草田さんのことで頭がいっぱいだったのだ。
礼美と二人で、表参道のカフェに入る。
礼美は林檎のシブーストとアイスティ、アタシはタルト・オ・フィグ(イチジクのタルト)とアイスレモンティをオーダー。
何人かの女の子達がアタシに気付いて何かしゃべっていたけど、いつものことなので気にしない。
礼「ね、ね、山瀬クンとはどうなの?」
比「あの日、みんなにバレてから会ってないよ」
礼「なんだ~。山瀬クンのことで悩んでんのかと思った。じゃあなんでそんなにぼ~っとしてんの!」
比「ん~これ言っていいのかなぁ」
礼「言いなさい!」
比「……誰も聞いてないよね」
礼「だいじょーぶ!」
比「アタシ、草田さんに告白されちゃってさ」
礼「?どちらの草田さん?」
比「もうっ!俳優の草田孝!」
礼「え゙っ゙!?」
周りの人達がこちらへ目を向ける。
比「声がでかい!」
礼「だって!てゆーかいつから二人はそんなことになってたの?」
比「今回のドラマ共演から」
礼「で、比菜ちゃんは返事したの?」
比「まだ」
礼「ふ~ん………………。ねぇ比菜ちゃん」
比「何?」
礼「サインもらってきて♪」
比「あんたねぇ……」
第6話へつづく
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