一度目の家族との別れ

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一度目の家族との別れ

歩いても歩いても着く気配がない。7歳の、痩せ細っていて、体に湿疹だらけの僕には堪えた。 そして、やっとこ昼位であっただろうか、じいちゃんの家に着いた。 初めて見るじいちゃん家。庭の池には鯉が10匹は泳いでいただろうか。耐震強度とは無縁な、明治、大正の香りがする大きな家。居間には囲炉裏があり、柱のかなり上の方には大きな古時計。 まず、じいちゃんに会った。部屋にすすめられると…
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