なにものかを求める使者のように

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それは私の手の届かない場所にある 悔しくて、両手で顔を覆った もがけばもがくほど、深くぬめる、この泥のたわみの中にはまりこんでゆく 求めるものを掴もうとして飛び立つ瞬間に 羽をもがれた小鳥であるところの私は、光を信じなくなった
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