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母
『はぁ…まったく』
父
『…デイダラは?』
母
『拗ねて部屋に閉じこもってるわ‼男の子のくせにみっともない‼』
父
『あいつ…また苛められたのか?』
母
『そうなんじゃないの⁉いつまでもあんなものを作ってるから苛められるのよ‼』
父
『じぃさんの影響か…あいつは根っからのじぃさん子だったからな』
母
『まったく‼お義祖父様もいい迷惑よ‼
あの子に変なことを教えこんで‼
おかげでこっちはどんな思いをしているか‼』
父
『じぃさんもなかなかみんなに認められるような芸術家じゃなかったからな…
唯一ずっと傍にいて話を聞いてくれたデイダラに喜びを感じて、自分の芸術を受け継いでほしかったんじゃないのか…?』
母
『そんないい迷惑なこと本当にやめてほしいわ‼
はぁ…嫌だわぁ、毎日毎日ご近所に噂されるの‼』
父
『あの子は人とは少し変わっているからな…』
デイダラ
『はぁ…芸術作品16号…作り直さないとな…』
チロッ
写真を見つめる
デイダラ
『じぃちゃん…オイラ、がんばってみんなに認められるような芸術家になる…
オイラがちゃんとじぃちゃんの芸術受け継ぐからな‼』
『でもなぁ…じぃちゃんは死んじゃうし…オイラの周りには芸術論を語れる芸術家がいないなぁ…』
『はぁ…どこかにオイラと一緒に語れる芸術家がいないかなぁ…』
『誰かオイラの芸術をわかってくれる奴…いないかなぁ…』
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