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頭の中でケータイのピリリとゅぅ音が鳴っている…夢…?
現実だっ
慌ててケータイを取ると、電話だった。
『もしもし?』
『おはよー!綾、まだ寝てたのぉ?』
『なんだマナミか、もう学校にいるの?』
『当たり前ぢゃん!もぉお昼だょ!早くぉぃでね』
生返事をして電話を切った。
画面を見ると、なるほどもう昼の12時を回っている。
「あっ。」
1件のメールに気づく。
圭介だ。
『ぉはよ✨今日起きれたか?授業終わったら即メールな‼今日仕事ないし速攻迎え行くからさ😌』
『今起きたぁ⤵学校行かないでちょっと早く遊ぶ??』
返事を送って、部屋からリビングへ向かう。
母親がテーブルで突っ伏して泣いていた。
私の存在に気づいたのか分からないけど、声をあげて泣き始めた。
悲劇のヒロインぶる母親に吐き気がする。
圭介の返信を待たず、次のメールを打った。
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