あなたへ

記念日

　『1時間後にぁたしの家まで迎えに来て‼早く会いたい…😢』

別に圭介に会いたいわけではなかった。

ただただ、早く家から離れたかった。

　シャワーを浴びている間に圭介からのメールが届いていた。

『何かあった？まぁとりあえず迎え行くからさ』

　そのメールにほっとした。急いで支度をし、洋服を選ぶ。

　先週買った白のフワフワのキャミソールに、短い横が網こみのショートデニム。

　そして白のダイヤが散りばめられた細身の時計。化粧も、髪もきめる。

　あっという間に1時間はたった。