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「今月に入ってこれで四人目か…」
木の葉の上層部のため息が漏れる。極度の幻想術による崩壊死…医療班、暗部一致の見解であった。
いったい何者のしわざであるのか、ツナデは頭を抱えていた。
「ツ、ツナデ様!」
真っ青な顔でシズネが駆け込んできた。
「何だ!どうしたのだ。」
「たった今五人目の犠牲者が…」
役員たちがざわめく。シズネはツナデの耳元に近寄り、息を整えながら囁く。
「暗部の報告によると最後に洩らした言葉が…」
シズネの声がかすかに震えている。
「その者は最後に、うちは…三つの目が‥と呻き息絶えたそうです。」
「写輪眼か‥」ツナデは自分の考えうる最悪の事態が起こることを確信した。
「シズネ。急いでカカシをここへ」
「は、はいツナデ様!」
「しかし…三つ目とは…」
程なくツナデの前に左目を額当てで隠した男が音もなく立っていた。
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