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「あの夜、うちは一族はサスケを残して皆殺しにおうた。」
「はい。ひどく疲れたのを覚えてます…」
「だがな…実はもう一人生きておるのだ…」
ツナデは深いため息をついて、ゆっくりと語り出した。
「ワシも火影就任の際にあらゆる封書をチェックして知ったのだがな。」
ツナデの話によれば、その男はうちはの中ではめずらしく、若くから医療班に在籍していたという。あの日は国の要請で、医療援護に出かけていたこと、そして帰里後うちは一族の検死立ち会いも務めたらしい。 里の治安警備に一族のほとんどがたずさわって里で暮らしている。医療班に長くいたことが幸いしたのか…惨事を免れたらしい。
「大事なのはここだ。」
ツナデが指した末文…
検死医療班 うちは弥勒 検死三日後に死体の一部を損失焼き払い失踪
「抜けた…ということですか?」
ツナデはゆっくりと目を閉じた。
「焼かれたのはフガクの体だったらしい。なぜそんなことをしたのか…」
「暗部によれば岩の国境付近で奴に似た男を見たという…断定したわけではないが名目上は懲戒行動。深追いはするなよ。整い次第行ってくれるか。」
「御意…」
言葉を残した刹那…カカシの姿はもう消えていた。
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