見える光

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 涼しい風が野原の草をなびかせている。辺りは暗くなり月と星の光だけが地面を照らしていた。  そこに一人の少年が空を見上げながら呟いてる。 「またホシが消えた」  見た目は十代後半程で、瞳は空を一直線に見ている。  少年の目線の先には当然いくつもの星がある。その中の一つが消えたとしてもわかるはずもない。  しかし少年は確かに言った。それは聞き間違いようもなくはっきりと……。
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