見える光

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 毎日毎晩、雨の日も雪の日も少年はこの野原を訪れていた。  そして毎回一言呟いて立ち去るのだ。 「またホシが消えた」  それは少年の日課であり、彼はいつも一人でここを訪れていた。  一週間たっても一ヶ月たっても少年が来なかった日はなかった。そして空を見上げて立ち去るの繰り返しだった。
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