11人が本棚に入れています
本棚に追加
/132ページ
二人の視界が光に覆われたのと同時刻。
「またホシが消えた……」
他の惑星(ホシ)で三十ぐらいの男が空を見上げながら言った。
「消える前に何か聞こえたようだが……。ホシが消える謎を解いてください……か。俺にもわからないんだがな……」
男は立ち上がり、煙草をふかしながら言った。
「だが、こんな言葉が聞こえたのは初めてだ。どういうことなのだろう……」
男はあれこれと思考を巡らせながらゆっくりと野原を立ち去った。
涼しい風が野原の草をなびかせている。
辺りは暗くなり月と星の光だけが地面を照らしていた……。
この惑星以外にも同じ事が起きていた。ある惑星では少女が、他の惑星では老婆が言っていた。
「またホシが消えた……」
最初のコメントを投稿しよう!