見える光

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 二人の視界が光に覆われたのと同時刻。 「またホシが消えた……」  他の惑星(ホシ)で三十ぐらいの男が空を見上げながら言った。 「消える前に何か聞こえたようだが……。ホシが消える謎を解いてください……か。俺にもわからないんだがな……」  男は立ち上がり、煙草をふかしながら言った。 「だが、こんな言葉が聞こえたのは初めてだ。どういうことなのだろう……」  男はあれこれと思考を巡らせながらゆっくりと野原を立ち去った。  涼しい風が野原の草をなびかせている。  辺りは暗くなり月と星の光だけが地面を照らしていた……。  この惑星以外にも同じ事が起きていた。ある惑星では少女が、他の惑星では老婆が言っていた。 「またホシが消えた……」
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