ちょっと疲れた

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「えっ?俺のパソコンから天上界につながるの?」 「パーツを取り付ければね」 パソコンを見ると半透明にキラキラ輝いた小さなSDカードの様な物が組み込まれてた。 「こんなんで良いの?」 「そうっすね、後はこのアイコンをクリックして酒屋に飛べば大丈夫です。 お気に入りに入れてあるんで」 お気に入りに勝手に登録すんなよなぁ・・・ ん?なんだこの旨そうなやつ。 「なあなあ、この花飛沫ってのなに? スゲー旨そう」 「食ってみますか? 割と旨いっすよ」 そう言いながら、ラッキーボーイは花飛沫をクリックして注文を決定した。 「てかさ、今頼んでも意味なくね? これいつ来んの?」 見回りが説明しようとした口をラッキーボーイがふさぎ、内緒だと言った。 パフパフパフ! 突然、暴走族が単車につけているラッパの様な音が窓の外に響き渡った。 「な、なんだ!?」 俺がビビって窓を見ると、ラッキーボーイが立ち上がって窓を開けた。 「おっせーよ!3分たってるから、金払わねえかんな」 窓の外には原付に乗った、天使が帽子をかぶって頭を掻いている。 「勘弁して下さいよぉ ボク親父さんに怒られちゃいますよ」 「オッサンに、文句があるなら俺に言えって伝えとけ。 ゴクローさん、またな」 ラッキーボーイが冷たく言い放って、ピシャリと窓を閉めた。 俺はなんだか天使が可哀想になった。 「お前、ちょっときつくね?もうちょっと優しくさぁ・・・」 「良いんですよ、太郎さん。彼は優しさから、ああやってきつく言ったんですよ」 見回りが言うと、ラッキーボーイは酒が入ってほんのりピンクだった頬を赤く染めた。 「アハハハハ!あんた何照れてんのぉ! おっかしー!」 ラッキーガールが大爆笑しているのをシカトして、 俺はどういう意味か見回りに聞いた
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