何これ?

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やっべー!すげー可愛い!でも彼氏つきだろーなぁ・・・ 「田中!お前、事故って入院してたんじゃないのか?」 打ってる内に仲良くなった鈴木が話し掛けてきた。 「もう退院した。お前、今日は何打ってんの?」 「俺?スロット。お前松葉杖で打ちにくんなよなぁ」 鈴木が笑いながら、横に座ろうとする。 女の子の上に。 「おまっ・・・」 俺は言いかけて、また硬直した。 鈴木の体は女の子を擦り抜けて、椅子に座った。 「田中?顔真っ青だぞ? 家に帰った方が良いんじゃないか?」 「だ、大丈夫。なんか入院してる間眠れなくて」 女の子は立って俺を見てる。 「そうか・・・ 俺そこで打ってるから、なんかあったら声かけろよ?な?」 鈴木・・・ お前なんて優しいんだ・・・ お前にだったらバージンやっても良いぜ・・・ 女の子はニコニコしながら、俺に近づいてくる。 「あなた、私が見えるの?」 キター! やっぱり俺、幽霊見える様になっちまったんだな・・・ 「私幽霊じゃないわよ? 神様」 こんな可愛くてミニスカートの神様いるわけねーじゃん。 「あなた、他の妖精も見えるんじゃない? ほら、あの角台に座ってるオバサンの肩。 見える?」 「・・・虫じゃないのか?」 「そんな事あの子達に言ったら、あなた半殺しにされるわよ?」 女の子はまだニコニコしている。 俺、どうなっちゃうんだ。神様だとか妖精だとか・・・おかしいにも程があんだろうが。
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