187人が本棚に入れています
本棚に追加
突然表から悲鳴が聞こえた。
「なんだ!?」
表へ出てみると人々が騒いでいる…賑わっている訳ではない。よく見ると何人か倒れていた。倒れている人の背中には痛々しく何かが刺さっている。…紫色に光るナイフのようなものだ。暫くすると、倒れていた人が次々と消えてしまった。
「何なんだ…?!これは!」
信じられない光景を目の前にて兄者は驚きを隠せない。
ナイフが投げられてくる方向を見ると、手に紫色に光るナイフを両手に構えて笑っている赤いネコが。
「アヒャヒャ!!モットヒメイヲキカセロヨ!」
言いながら、構えていたナイフをぶんぶん投げてくる。
「と、取り合えず逃げるぞ!此処にいたら殺されちまう!」
そして一旦裏路地へ隠れる事にした。
目の前で起きている出来事をビルの上から楽しそうに見物している藍色のネコがいた。
「…ちっ。ツーの奴早まりやがったな。まぁいいか。俺も行くかな。」
ニヤリと笑いながらそう言うと藍色のネコ───モララーは身の丈程ある赤く光る大剣を出した。
ツーと呼ばれた赤いネコはまるで狩りをしているかのように笑いながら殺戮をしている。
「アヒャヒャ♪」
最初のコメントを投稿しよう!