日蝕

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路地裏まで逃げ込んだギコ達。表通りはツー以外にも仲間が来たらしく、先程よりも凄い勢いで人が消えてゆく。 人々の悲鳴を聞き、顔をしかめながらもフサが相談を始めた。 「とにかく、この街を出よう。1人でもいい、抜けるんだ。そしてこの状況を研究員に知らせて、助かる手段を見つける。」 非情だとは思ったが後がないとフサは言った。 「じゃあ、グループに分かれて色々な方向から出口へ向かった方がいいな。」 と、考えながら兄者が言った。 「あぁ。そうだな。流石兄弟、おにぎりと1さん、そしてギコと俺。これで分かれよう。一刻も早く脱出しよう。」 「O・K、では皆無事でな。」 そう言うと、皆別々の方向へ走っていった。
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