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──ギコ・フサグループ…
ギコ達は駅へ走る。
もう街にほとんど人はいない。大半は消されてしまったらしい…街は荒れ果てていた。コンクリートは割れ、瓦礫の山が所々にできている。だが途中、地下鉄の走っている音がした。
その轟音に気付き、フサが立ち止まり、後ろを走るギコに言った。
「ギコ、俺は地下鉄の方を見てくる。先に行っていてくれ。」
ギコは単独は危ないと思ったが考えている余地はなかった。
「あぁ、わかった。気をつけろよ。」
フサは頷くと地下鉄の方へ走っていった。
1人残ったギコ。フサと別れ駅へと向かって走っていた…と、まだ昼間なのに明らかに外が夕方のごとく暗くなっているのに気付く。ふと十字路で立ち止まり、空を見上げた。
もう太陽は完全に影と重なっていた。光の円がクッキリと見える。
「何なんだよ…夢と同じじゃないか…こんな街絶対抜け出してやるぞゴルァ!」
しかし駅に向かって走っていた筈だがどうやら迷ったようだ。地図を持っているのはフサ…
方角的に合っているのかすらわからなくなっていた。ただ、がむしゃらに走っていく。と、目先の道端に何か見つけた…。
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