vs管理AI

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二人はしばらく夢中で走った。が、トンネルの前でいきなりギコが足を止める。 「なぁ…しぃ…方向ってこっちで合ってるよな?」 衝撃的な発言でしぃはポカンとした。 「えっ!?合ってるけど…もしかしてギコ君…直感で走ってたの? 」 「…あぁ。」 なんと奇跡的にも向かっていた方角は出口の方向で合っていた。 「よしっ、じゃあ行くか!」 しぃを励ますように元気よく言ったが、しぃはやはり浮かない顔だ。ギコは対応に困った末、しぃの手をとり、二人はまた走り出した。 「…」 「ギコ君…」 しばらく無言だったギコは握っていた手にギュッと少し力を込め、前を向いて走りながらもしぃに言う。 「…何があっても必ず君を護るから!」 しぃはハッとギコの必死な横顔を見た。その言葉はしぃの胸に響く。そして少しうつむき、黙ってギコの手を握り返した。
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