夢の導き

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目を開けたら、不思議なところにいた。  すごい… いろんな形をしたランプが所狭しと並んでいる。床にもたくさん置いてある。振り返ると木の扉があった。いつの間にこんなところに入ったんだろう… 一つランプを手にとって眺めてみた。 中の火は火とは呼べないだろう。この火は淡い水色で、時々線香花火みたいにはじけてる。   「それが欲しいのかい。」        ビクッ ! 私が振り返るとそこにはフクロウのような模様の服を纏ったおばあちゃん?が、浮いていた。 「あ、あの……誰ですか?」 いや、私!誰じゃない!この人浮いてるしっ! そのまえに人なの!?凄く危ないんじゃない? 「私は夢屋の   」 「夢屋?」 「そう。ここは夢を売る店だよ。」 夢を売る?そんな店って… 「お嬢さんが欲しいのはそれでいいんだね。もってお行き。」 「あの!夢屋ってなんですか?私別に欲しいわけじゃないんだけど…」   「お嬢さん。嘘はいけないね。ここは一生に一度だけ、望んだときに来れる場所。今の人生に不満があったんだろ?だから、ここにきたんだ。」     私、不満あったのかな…   
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