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「おやおや、変わったお嬢さんだね。なんで自分がここに来たのかわからないのかい。」
そういうとおばあちゃんは私を見つめ、ランプに触れないように上に浮かんでいった。
そして止まると一つランプを手にとって眺めて。
「お嬢さんはなかなか見所があるよ。」
そういうと私の元に飛んで来て目の前に差し出した。
「お嬢さんに必要なのはこれかもしれないね。」
私はとりあえずそのランプを受け取り、持っていたランプを渡した。
中の火は七色に変化している。ゆらゆら揺れて大部分は赤でできているのがわかる。
「それを持って外で開いてごらん。」
と優しく私に微笑んだ。
なんだかよくわからないけど、くれるらしい。丸形のランプを両手でもち扉に向かって歩いた。
「おばあちゃんありがとう」
振り返りお礼をいった。おばあちゃんは相変わらず微笑んで浮いてる。
私に片手をあげながら
「 」
と言って上に上がって行った。
私が木の扉をくぐると外は真っ白だった。そして後ろの扉は勝手にしまる。
私は手元のランプを顔の前まで持ち上げ、見つめながら蓋に手をかけた。
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