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キキーっ！
腕時計を見ると８時７分。
凄い。早くついた。きっとさっきのイライラをぶつけたのが良かったみたい。
今日は朝からついてないなぁ………
「美貴！おはよう！」
振り返れば彩がいた。
「おはよう。」
最近、私は彩への態度が悪い。なんか、優しくできない。
「一緒にいこう。」
と言って自転車で並びながら笑う。
なんでだろ……
嫌いじゃないのに。
駐輪場に自転車を止めて歩き出す。
「ねぇ、美貴。昨日の歌番みた？」
「見てないよ。」
「そうなの？美貴の好きなアーティストいたのに。」
…そんなこと言われても見れないのよ。
私、塾に通ってるんだから。
「美貴家で何してるの？」
「別になにもしてないけど。」
そうこういってるうち教室についた。
ほっといて欲しいのにな…
「あ～、長谷川さん。待ってたんだぁ。お願い～、今日の英語あたるみたいでさぁ。ノート貸してくれない？あとできたら数学も。」
マジ厄日。
「おはよ、委員長！私にも貸してー。」
「その次私に貸してよぉ～。」
教室に入ったら入ったで、私の周りにはノートを狙うハイエナばかり…
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