エピソード

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「頑張れ、秋ちゃん!」 内心ハラハラしながら、 私はエールを送った。 秋ちゃんが吐き気を堪えながら最後の一口を口へ運ぶ。 その手は震えていた。 (秋ちゃん…) ここまでして彼女は一体何を貫きたいんだろう… そう思いつつも、 私は秋ちゃんがケーキを完食するのを見守った。 そして、 秋ちゃんが水でケーキを流し込み、空になったグラスを勢いよくテーブルに置く。 「…やったっ!!…勝った、勝ったぞアタシは!!」 何に? とは聞かないで、私は拍手を送った。
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