3087人が本棚に入れています
本棚に追加
秋ちゃんが食べた
ケーキの数は計10個。
よくそんなに食べれるなぁ…。
私なんて、三つで限界。
「…はぁぁ、中々辛い戦いだった…。」
「でも凄いよ。おめでとう。」
私が褒めると、秋ちゃんは得意げな顔で、ふふん、と鼻を鳴らした。
「まーねー。アタシにかかればこれくらいちょろいもんよ。」
結構苦しそうだったけどね。
「さっ、そろそろ行こっか!」
言って秋ちゃんが席を立ち、私もテーブルを簡単に片付けて後に続く。
すると、
秋ちゃんが突然立ち止まった。
「わっ!あ、秋ちゃん?どうしたの?」
思いきり背中にぶつかってしまった。
でも、秋ちゃんはそれに気付いてないのか、何かを凝視したまま動かない。
「…明。あそこに、化け物がいるっ…!!」
「え?」
言葉の意味が読み取れず、私はとりあえず秋ちゃんの背中越しに視線の先を目で追った。
最初のコメントを投稿しよう!