エピソード

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秋ちゃんが食べた ケーキの数は計10個。 よくそんなに食べれるなぁ…。 私なんて、三つで限界。 「…はぁぁ、中々辛い戦いだった…。」 「でも凄いよ。おめでとう。」 私が褒めると、秋ちゃんは得意げな顔で、ふふん、と鼻を鳴らした。 「まーねー。アタシにかかればこれくらいちょろいもんよ。」 結構苦しそうだったけどね。 「さっ、そろそろ行こっか!」 言って秋ちゃんが席を立ち、私もテーブルを簡単に片付けて後に続く。 すると、 秋ちゃんが突然立ち止まった。 「わっ!あ、秋ちゃん?どうしたの?」 思いきり背中にぶつかってしまった。 でも、秋ちゃんはそれに気付いてないのか、何かを凝視したまま動かない。 「…明。あそこに、化け物がいるっ…!!」 「え?」 言葉の意味が読み取れず、私はとりあえず秋ちゃんの背中越しに視線の先を目で追った。
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