3087人が本棚に入れています
本棚に追加
「えっ…」
視線の先には、テーブルに座る二人の男の子。
その内の一人に、私たちは釘付けになっていた。
その男の子は、目の前のケーキを次から次へと口に放り込んでいく。
その顔は物凄く幸せそう…。
なのに、彼の両脇には既に山積みのお皿が……。
ざっと見ても、14、5枚はある。
「あ、有り得ない…!あのボリュームを、難無くクリアだと!?」
秋ちゃんが息を飲んで
その姿を凝視する。
「す、凄いね。あんなに沢山…」
秋ちゃんでさえ
あんなに苦労していた
『10』の壁を簡単に越えている。
…確かに、尋常じゃないかも。
「あ、あれは人間じゃない!!人間が一度にあれだけ大量の糖分を摂取出来るはずがっ…!!」
「あ、秋ちゃん!行こっ?ね?」
秋ちゃんの声が予想以上に店内に響いていたので、皆がこっちを見ている。
…は、恥ずかしい‥。
最初のコメントを投稿しよう!