エピソード

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「えっ…」 視線の先には、テーブルに座る二人の男の子。 その内の一人に、私たちは釘付けになっていた。 その男の子は、目の前のケーキを次から次へと口に放り込んでいく。 その顔は物凄く幸せそう…。 なのに、彼の両脇には既に山積みのお皿が……。 ざっと見ても、14、5枚はある。 「あ、有り得ない…!あのボリュームを、難無くクリアだと!?」 秋ちゃんが息を飲んで その姿を凝視する。 「す、凄いね。あんなに沢山…」 秋ちゃんでさえ あんなに苦労していた 『10』の壁を簡単に越えている。 …確かに、尋常じゃないかも。 「あ、あれは人間じゃない!!人間が一度にあれだけ大量の糖分を摂取出来るはずがっ…!!」 「あ、秋ちゃん!行こっ?ね?」 秋ちゃんの声が予想以上に店内に響いていたので、皆がこっちを見ている。 …は、恥ずかしい‥。
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